三田菜津美(新潟大学)

私は、20238月の約1か月間、ACOPIAでインターンとして勤務した。この1か月間を振り返って、仕事内容、学んだこと、今後の展望の三つに分けて報告書を書きたいと思う。

 

1.仕事内容

・韓国芸能事務所のオーディション情報確認

 

 ACOPIAのホームページでは、韓国芸能事務所のオーディション情報がまとめて掲載されている。そのページの更新のために各芸能事務所50社以上の情報を勤務日ごとに確認した。毎日必ず更新されるわけではないが、少しずつ条件が変更されたり、新しい期間限定のオーディションが告知されたりと、新たな情報を得られることも多く、練習生を目指す方の役に立てればいいなと感じた。

・ブログ投稿

ACOPIAのアメブロ更新を担当した。ブログでは、K-POPが好きな方の関心を集められるような内容を考え、勤務日ごとに投稿を行った。私自身もK-POPが好きなのでブログを読む人の立場に立って、どのような記事なら読みたいと思うか、どのような事を知りたいかを考えるよう心掛けた。

 

・キャンプ引率

 

 ACOPIAではK-POPアイドルを目指す方を募集して、韓国観光やダンスレッスン受講、オーディションなどが経験できる約一週間のキャンプを開催している。私は2度のキャンプに引率として参加した。具体的には、ダンスレッスンのスタジオや飲食店、観光地への引率、空港からゲストハウスまでのタクシー移動のサポート、オーディションでの参加者案内や会場の準備、片付けなどの業務に携わった。初めての引率では、経験のあるインターン生についていくことで精一杯だったが、二回目のキャンプでは多くの業務に携わらせていただき、状況に合わせて必要なことを考え、自分からも行動できるようにした。

2.このインターンで学んだこと

 私が特に印象に残っているのは、キャンプの引率だ。キャンプ参加者や引率先のお店の人、そして一緒に業務を担当するインターン生など直接関わる人がいて、その人達と関わる中で多くのことを学べる経験となった。引率は一人で行うわけではないので一緒に引率するインターン生との協力やコミュニケーションが重要だった。また、初めて韓国に来るという人も多く、人数も30名近くいる参加者を無事に、時間通りに引率をしなくてはならなかった。幸いどれも大きなトラブルなく行うことができたが、それは当たり前のことではなく、事前の確認や準備、その場での臨機応変な行動があってこそだったと一緒に引率をするインターン生を見て思い、それらの大切さを学ぶことができた。

 その他にも、私は元々K-POPが好きで関心のある分野だったが、多くの企業の方や撮影者が参加したオーディションの様子や、練習生を目指すキャンプ参加者・留学生を見て、自分が楽しみながら見ているキラキラした世界は、様々な人の仕事の成果や地道な努力が集まってつくられているものなのだと理解できた。これはどの業界にも言えることだと思う。意味のない仕事などなく、自分が普段使っているものや見ているものは全て誰かの仕事のおかげで成り立っているのだと実感できた。

 また、キャンプ引率のように直接的に人と関わることはないブログ投稿などの日々の業務も含め、インターンで経験した全てのことが「働く」ということについてよく考え、気付かされる経験となった。働くということにおいて基本的であり重要なことは、責任感を持って任されたことに取り組むことではないかと私は感じた。ブログの投稿やオーディション情報の確認は派手な仕事ではなく一人で行うデスクワークではあったが、それも継続してしっかりと行うことが、自分に任された仕事に対する責任を果たすことだと感じた。また、ACOPIAではYouTube撮影や編集、翻訳、ほかにも様々な業務があり、インターン生それぞれに業務が任される。一緒にインターンをするみんなが自身の業務に徹する姿も自分にとって非常に良い刺激になった。キャンプの参加者のように直接的に相手になる人に対して責任感を持ったり、貢献したりすることも大切だが、前提として会社に所属しているのだから一緒に働く人や会社に対して責任を果たし貢献することを大切にしなくてはならないと気付くことができた。

 

3.今後の展望

 前述したように、この1か月間のインターンで私は「働く」ということについて深く考え、様々なことを学ぶことができた。社会に出てからもここで感じたこと、学んだことを忘れることなく自分の仕事をしっかりとこなしたり、一緒に働く人と協力したりし、周りに貢献できるような人材になりたい。また、これからの就職活動でも、今回のインターンの経験を通して自分はどんなことをしたいのか、どんなことで貢献できるのかをより深く考え、進路選択をしていきたい。