ひろばのインターンを通して学んだこと

周・ヒジン(明治大学、文学部卒)

中学~大学までと、学生時代の大半を日本で過ごした後、韓国で生活したい思いが強く201410月戻ってきました。とはいうものの、12年も韓国生活にブランクがあり、一人で新たな生活をしていくことに不安があっため、まずは日本人の多い場所で、韓国文化や交流に関わる仕事をしてみたいと思いました。そこで見つけたのが、このコリアプラザひろばのインターンシップです。

業務内容は、ひろばラウンジでマンツーマン韓国語サポートの仲介と運営・管理です。はじめこの仕事をする前のイメージとして、ひろばを利用する人は留学生やワーキングホリデーの方が多いのではないかと想像してましたが、思った以上に幅広い年代、職業の方が利用することに気づきました。

たとえば、韓国人と結婚したけど旦那さんが日本語ぺらぺらで、韓国語はほとんど使わず伸び悩んでる主婦の方や、何年も住んでいるけど仕事は日本人に囲まれてて話す機会が全くない駐在の方などです。おそらく、マンツーマンサポートの性格上からも、文法の細かい勉強や資格試験の準備というより、生きた会話が必要でいらっしゃる方が多いように見受けられます。そのため、ひろばラウンジで仕事をしているときは常に、「もっとたくさん話して速く上達したい!」といわんばかりの熱気に包まれています。そんな受講者の情熱的な姿勢を目の当たりにすると自然と、私も「どんなことももっと一生懸命取り組まなければ」という気持ちになります。反省の連続です。そして、環境って本当に大事なんだな、とつくづく感じますし、ここでインターン経験ができてよかったと思いました。

そして、ひろばを通してよかったことのもう一つはインターン仲間との交流です。私たちは、ひろばだけでなくオフィスのインターン生ともとても仲がいいです、必要な情報交換以外にもお互い気遣いを心がけているので、何か問題が生じた際、すぐにフォローして助け合う場面を何度も見ました。インターン生たちのそのような積極性や協調性、問題解決を主体的にやろうとする意識が結果として思いやりのある場の雰囲気をつくるのだと思いました。

私は今まで、人間関係というのは違う価値観を持つ人との関係で、表面的にはうまくいっている風に見せることはできても、本質的には難しいものだと思っていました。しかし、一人ひとりの個性を尊重し、みんなが違うからこそ同じ考え方を持つ人の集まりよりもっとたくさんのことができると、今回のインターンでポジティブに考えられるようになりました。たくさんの気づきをいただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。