徳森 祐華子 (鹿児島大学教育学部 祥明大学校交換留学中)

 

2016年2月から約1年,韓国で交換留学生として過ごしています。私は日本で大学3年次まで終えて留学に来たのですが,周囲の友人,同級生らが就職活動や卒業論文に励む姿を見ながら焦りを覚えていました。韓国でインターンを経験出来ないか,そう思っていたとき,コリアプラザひろばのインターンが目に留まり,留学生活に余裕が出てきた11月から勤務させていただくことになりました。

 

私は主に社員の方のサポートとして韓国ワークキャンプやKpopキャンプの翻訳や宣伝,日本キャンプとKpopキャンプの同行などを担当しています。主にデスクワークで,パソコンを前にした地道な作業が多いですが,キャンプがどのように計画,宣伝され実行に至っているのか経験として学ぶことができています。企画がほとんど出来上がっているため,計画段階には深く携われませんでしたが,出来る限り多くの方にアジア希望キャンプ機構のキャンプの存在を知ってもらえるよう,目に留めてもらえるよう,宣伝できればと思っています。また,翻訳については,韓国語勉強中の身のため,分からない部分は社員の方に伺いながらですが,学んでいる韓国語をこうして実務に活かすことが初めての為,やりがいもあります。


Kpopキャンプについては,日本からの参加者の方々をご案内するのが主な役割です。先日,熊本からいらした参加者の方々の同行をさせていただき,私は主に中学生から大学生まで,学生の方を中心に,ダンススクール体験やソウル公演芸術高校をご案内させていただきました。もともとKpopを好きな方ばかりで,ダンスを楽しんでいる姿や,芸術高校を興味深そうに見学されている姿を見ると,デスクワークとはまた違う,インターンの役割とやりがいを感じました。日本キャンプは,韓国の学生が日本へ行き,主にボランティア活動をするプログラムで,私は教育学部という日本での専攻もあり,子ども達とキャンプに行った経験があったため,同行者として参加させていただくことになりました。キャンプの日程はまだ先なのですが,せっかく日本でボランティアに参加する韓国の学生達が,いい思い出を作って帰国できるよう,私も緊張感を持って引率しなければと思っています。


私は今のように1年の交換留学に来る前,約3週間の研修という形で韓国の大学に来たことがありました。それは私にとって初めての海外への渡航だったのですが,そこで出来た友人,そこでの経験が,いまこうして韓国へ交換留学に来た原動力となり,韓国について一つでも多く,自分の経験を通して知りたいと思うようになったきっかけとなりました。韓国に来る日本人の方,日本に行く韓国人の方,それぞれに,私が経験出来たような体験をしてもらえたらと思っていますし,それが将来へ繋がっていくことを願っています。このインターンを通し,その現場に携われているような気がします。実務経験を積みたくて始めたインターンですが,この経験が小さくとも今後の自分に生きてくると思います。

 

2016.12.28.