鹿児島県指宿市で第1回日韓古殿キャンプを終えて

                                           大阪大学 朝鮮語専攻 谷口翔子


私は2014年8月末、延世大学校の交換留学生として韓国にやってきました。留学生活はたくさんの人に出会うことができ、常に私に刺激を与えてくれました。留学生活があまりにも短く感じられ、12月の学期終了日が近づくにつれ、もっと韓国にいたいという思いが強くなっていきました。

そして休み期間も韓国に滞在することを決め、何か一つでも多くの経験ができればいいなと色々サイトを探しているうちに、このコリアプラザひろばのインターンを知りました。私は日本で朝鮮語を専攻しており、留学に来る前から「日韓」について興味があったのでサイトを見たときぜひやってみたいとすぐに応募しました。

応募した次の日さっそく連絡があり、インターンさせてもらえることになりました。オフィスへ行くやいなや早速私に一つのチャンスが訪れました。鹿児島県指宿市で行われるワークキャンプに同行スタッフとして参加しないかということでした。私はあまりにも突然で仕事内容もよくわかっていない状態だったので、私がスタッフと参加してもいいのかとても心配だったのですが、そう簡単に訪れるチャンスではないと思い、その場で参加を決めました。

こうして何もよくわからないままにバタバタとワークキャンプに参加させていただけることになったのですが、何度振り返っても本当に貴重な体験をさせていただいたということしか頭に浮かびません。このキャンプは全てのことに恵まれていました。まず、感謝してもしきれない、6日間私達をお世話してくださった指宿市の職員の方々、そしてホームステイ先として受け入れてくださった副市長のお二人。6日間ひと時も時間をもてあますことなく日程を組んでくださり、また色々な事態にも柔軟に対応していただき、私達が不自由のないよう常にお気遣いいただきました。また、副市長お二人は言葉の壁があるにもかかわらず、私達を本当の家族のように面倒を見てくださいました。そして、参加した11人の韓国人メンバーたちにも恵まれていました。鹿児島空港で初めて顔を合わせたときこそぎこちなかったものの、すぐにうちとけることができ、6日間本当に仲良く楽しく過ごすことができました。

私のつたない韓国語も一生懸命理解してくれ、日本の文化、やり方によく順応してくれました。短い期間でしたが、かけがえのない友達を得ることができました。私は、日本で外国人と寝食をともにするということを経験し、実に多くのことを学んだようです。同世代の韓国人が日々どのようなことを感じているのか、韓国人が日本のどのようなところに感動するのか、2020年の東京オリンピック誘致で話題になった日本の「おもてなし」の精神の素晴らしさ、などなどたくさんのことを知ることができました。 

このキャンプは、私にとって大変かけがえのないものとなりました。このような貴重な機会を与えてくださったアジア希望キャンプ機構、社長、このキャンプに携わっていただいた全ての人に感謝いたします。ありがとうございました。           2015年2月   

 

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