韓国でのインターン(2015年5月~8月)

                横浜国立大学3年 (延世大学交換留学)

                            佐々木 和也

そもそも韓国に留学に来た理由は異文化体験がしたい、語学を学びたいなどいろいろあったのですが、そのうちの一つに、日本では連日、韓国との政治的、歴史的な問題ばかりが報道されていて、勝手に日本人の韓国人に対するイメージが作られていく中で、韓国を自分の目で見て、肌で直接感じたいという理由もあり、なるべくソウルに来てからは、韓国人と関わるようにしてきました。そしてあるイベントに参加しました。そのイベントは日本に就職したい韓国人と韓国にいる日本人留学生が集まる交流会であり、そこに来ていた韓国人は日本語のレベルは非常に高く、彼らと話している時は、日本人同士で話しているようにさえ感じました。そこで感じたのは、言語という壁を越えた時に、「日本」とか「韓国」とかいう一切の仕切りがなくなって、一人の人間として接することができるということ。その瞬間に、「日本と韓国がもっともっと「近く」なればいいのに」ということを強く思いました。それがきっかけで、自分に何か日韓関係の良好化に貢献できることはないのかと探していたところ、このひろばのインターンにたどり着きました。これが私のインターンに応募したきっかけです。

私がインターンでやっている仕事は主に、アジア希望キャンプとして、日本に新たなキャンプをつくるということと、ソウルでのフェアトレード活動の推進の二つです。

まず、アジア希望キャンプでは日本に関心のある韓国人学生、青年を日本に送り、そこでホームステイ、ボランティア、伝統文化などを体験してもらうという企画で、現在、私は新たにキャンプを作成しています。最初からやり方がきっちり決まっているわけではなく、最低限のルールがあり、それを守ればあとは自由に決めてよいという、すべて自分一人で決めなければいけないもので、ホームステイ先、一軒一軒に電話したり、移動ルートをすべて考えたり、時には何通ものメールの後にいきなりホームステイなどの活動を断られるということもあり、なかなか大変ですが、その分、自分にしかできないキャンプということもあるのでやりがいはあります。

二つ目のソウルフェアトレードは未だ「フェアトレード」の認知度が低い韓国ソウルでこれからフェアトレードを広めていこうという活動で、週に一回、韓国の中学生、高校生たちとソウルの街中でフェアトレードの呼びかけ、説明を行ったりしています。どうすれば街の人が興味をもってくれるか、どうしたら実際にフェアトレード商品を買ってくれるのか考えながらやっています。また、たくさんの中高校生のボランティアが来てくれるので、時には一緒にご飯をたべて日本と韓国の文化の違いなどの話もすることができ、フェアトレード活動は私にとってもよりローカルな視点から韓国を知ることができて非常に良い機会になっています。

私自身8月までこのインターンを続けていくつもりなので、いま進めているキャンプを完成させて、同時にフェアトレード活動もより盛り上がっていけるように残りの期間、精一杯頑張っていきたいと思っています。