梨花女子大学交換留学中
学習院女子大学
三田地真依
私は2015年9月から2016年8月までの1年間、梨花女子大学校の交換留学生として韓国に留学に来ています。秋学期の10月から12月中旬までの3か月間、授業の少ない平日と休日に週に1、2回の頻度でコリアプラザひろばでのインターシップをさせていただきました。
外国に興味を持つきっかけは、人それぞれだと思いますが、私が韓国に興味を持ったのもご多分に漏れず、東方神起が好きだったからなのですが、同じアジアの隣国でありながら、日本とは文化も歴史的な歩みも違い、日本との政治的課題も多い韓国についてもっと深く知りたいと思い、留学に来ました。大学では、韓国語を学ぶとともに、韓国の伝統文化(音楽、舞踏、陶芸)や、観光地理学などの授業を受けています。
インターン中にはホームページの更新やFAIR TRADE SEOULの参加、パートナーシップを結んでいる熊本から来た日本の方々のホームスティツアーの同行などの仕事を担当させていただきました。
毎週土曜日には市庁の徳寿宮前でFAIR TRADE SEOULの広報、販売活動に参加しました。FAIR TRADE自体は知っていましたが、活動を始める前まではアジアの大きな問題のひとつであることについては、あまり意識をしていませんでした。毎週ボランティアで参加を申し込んでくれた韓国の中高生たちと一緒に活動をしましたが、まだまだ語学力もない私が、韓国の学生スタッフを指示しながら、街ゆく人に声を掛け、FAIR TRADEについての説明を行い、商品を購入してもらうことは本当に大変でした。初めて参加する人が誰でもうまくできるように、声の掛け方や説明の仕方、Q&Aなどをまとめたマニュアルの必要性を感じたので、韓国人のスタッフの方に手伝っていただきながら、簡単なマニュアルを作成したので、今後の役にたてば嬉しく思います。活動を通して、このような日本ではあまり取り出されていない海外の問題を自分自身のこととして捉え、その問題や活動を広めていていくことはとても地道であり、大変なことだと感じました。
当日に同行スタッフとして参加させていただいた熊本から来た日本の方々のホームステイツアーでの活動では、私は自分が通う梨花女子大学から新村の学生街の案内させていただきました。観光の仕事に関心のある私にとって、どのようなコースで何を紹介するのが良いのかなどを考えることはとても勉強になりました。熊本からいらした方たちは、高校生から年配の方まで様々です。日本語が話せる韓国のボランティア学生が中心になって案内をするのですが、同世代の人はもちろん、年配の方も韓国人の若い人と直接触れあえて、和気あいあいの案内ツアーとなり、とても満足されていました。昨年も参加して、とてもよかったから今年も参加してくださった方もいらっしゃり、その時は自分はいなかったのにもかかわらず、とてもうれしい気持ちになりました。今回のツアーでもそのように感じていただき、一日めいっぱい楽しんでももらえるよう精いっぱい案内をさせていただきました。このような出会い、触れ合いから、国際交流や相互理解が築かれていくということをとても強く感じ、今後もこのような活動が続き、日本でも韓国でも全国に広がってくことを願っています。
コリアプラザひろばの仕事を通して、すぐに成果が出るものではないけれど、このような地道な活動や相手を理解したいという気持ちが、ずっと続いていくことで、少しずつ浸透、改善されていくのだと深く感じました。私自身も、何事にも夢と自信を持って活動していこうと強いやる気と力をもらいました。海外の問題を自分自身のこととして捉えること、思い立ったときに現地に出向くことは、費用や期間の面から時には難しいこともあります。コリアプラザひろばは、2014年から始まった「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」も応援しています。多くの高校生、大学生が世界に出て行って、実際に外国そのものを見て、触れて、悩んで、考えて、自分のできることから行動を始めて欲しいと思います。
最後に、お世話になった社員の方々、インターンの仲間たちに心より感謝申し上げます。短い期間でしたが、いろいろとサポートしてくださったり、わからないことを丁寧に教えてくださり本当に、ありがとうございました。そして私も今回の留学やコリアプラザひろばで学んだことを大切な宝物として、これからも歩んでいきます。