インターンシップを終えて

金山瑛実

2014年12月から2015年1月までの約2ヶ月間、光化門にあるオフィスで勤務させていただきました。 2014年8月から1年間の留学のために韓国に来たのですが、留学に来る目的として、日韓の友好のために何かしたいと漠然と考えていました。9月から始まる学校生活で、何か出来るだろうと考えていましたが、学校生活と同時にそのような活動をすることはなかなか難しく、さらには自分が考えていたよりも、学校内に日本に対して関心を持ってくれている人が少なかったので、学期中は特に何も出来ずに終わってしまいました。

このままではいけない、自分の目標が果たせていないと考え、インターンシップをすることにしました。冬休みの間に日韓の友好のために何か出来ることはないだろうかと考え探したところ、このアジア希望キャンプという団体があることを知り、インターンシップをさせてもらうことになりました。自分にできることはすごく小さなことかもしれませんが、ここから一歩を踏み出せたらいいと思い始めました。

 私は、2月の末に東京のオリンピックセンターにおいて開かれる、大学生のためのボランティアフォーラムの担当をさせていただきました。今まで行ってきたアジア希望ワークャンプの参加者はほとんど韓国の方たちの参加であり、日本からの参加者が少ないということで、このボランティアフォーラムに参加して、日本からの参加者を増やそうと出展しました。このフォーラムに参加するに当たり、アジア希望キャンプの宣伝のためのチラシ、キャンプ自体の紹介のためのチラシ、団体紹介のチラシなどさまざまなチラシを作りました。距離も近く、文化的にも近い国である日本と韓国ですが、韓国で行ってうまくいくことは日本ではうまくいかなかったり、その逆も然りですが、とにかくどのように進めていけばいいのかわからず、戸惑うことがありました。社長からすべてを任されており、本当に何をしたらいいのかわからなかったのですが、社長の「あなたは日本人なのだから、韓国人の私より日本人のことを良く分かっているでしょ?」とのお言葉を頂き、確かに、この仕事は私が一生懸命やらないといけない仕事なんだな、とそのとき改めて考え直しました。

フォーラム自体は、とても有意義なもので、日本の大学生が全国からおよそ550名集まり、ボランティアとは何かということを話し合いました。日本人のボランティアに参加する姿勢や考え方にとて

も感銘を受けました。私たちは、2日目のアクションマーケットに参加しました。アジア希望キャンプがどういうものなのかを参加している大学生に説明をしたのですが、日本人と韓国人が一緒にボランティアをするという点にすごく興味を持っていただきました。いままでのボランティアは、日本人だけで行うものが多かったので、この二つの国で協力してボランティアを行うことは新しいことだと言ってもらえました。このように少しずつ日本の方にもこのようなプログラムがあることを知ってもらい、両国で協力してボランティアができればいいと思います。

 説明をするときに、いろいろな人とお話しする機会があったのですが、どの学生もみんな、一歩を踏み出したいと考えているようでした。学生生活を送りながら、どこかつまらない時間を過ごしているように感じているようで、自分が変わることができる一歩を踏み出したいけど、なかなか勇気が出ないということでした。私が留学を決めたことも簡単な決断ではなかったし、勇気が必要な一歩でしたが、留学をしてよかったと感じています。留学を通して広い視野を持つことができるようになったし、日本にいるだけでは出会えなかった人々にも出会うことができ、大きく成長できたと思っています。今何かを始めようとして悩んでいる方がいれば、とにかくまず初めの一歩を踏み出してみることをお勧めします。失敗するにも成功するにも何かをまず初めないと得られるものは一つもないからです。私が留学やこのインターンシップを通して感じたことをみんなで共有して、微力ながらも参考にしていただけると嬉しいと思い、書かせていただきました。

 2ヶ月という短い間でしたが、ありがとうございました。とても良い経験になりました。