法政大学→梨花女子大学校 交換留学
井上 麻優子
私がこちらでインターンとしてお世話になり始めたのは、秋夕の連休明けの10月半ば頃でした。韓国に交換留学生として留学に来たのは今年の2月末で、ちょうど大学の授業が二学期目に入り、慣れてきたころ、大学の授業以外にも何か経験して帰りたいと思い、インターンをできる場所を探していた時に見つけたのがこちらのひろばでのインターンでした。私が韓国に留学に来るのは今回が2度目で、学年的に来年の3月からは就職活動をしなければなりません。大学生活の中で一番何を一生懸命に勉強したかと問われたら韓国語で、将来もすぐには無理でも韓国語を使って、どんな形であれ日本と韓国をつなぐ仕事ができればいいなとずっと考えていたので、今回のインターンを通して実際韓国と日本をつなぐ仕事に少しでも携わり、来年の就活に少しでも役に立てばいいなと思いました。また私自身、韓国語の勉強を始めたきっかけがK-POPだったのもあり、こちらのK-POPキャンプというものにすごく興味をひかれたり、さらに日韓文化交流についても関心があり、自分でボランティアに応募して参加したりもしていたので、こちらのインターンの内容を見た時に私にすごく合っているのではと感じ、ここでインターンをしてみたいと思い、応募しました。
私は、現在週3回、大学の授業後の午後と土曜の午前にインターンとして業務しています。日本でアルバイトはずっとしていましたが、こうやってインターンとして社員さんと一緒に働くという経験はほとんどゼロに近かったので、それを日本ではなく韓国でやることに、最初は正直不安がありましたが、社員さんもひろばにいらっしゃる方もみなさんとても親切な方ばかりで、とても楽しく活動することができています。
平日はアコピアカフェの方で、K-POPキャンプや日本で韓国人の方向けに行うキャンプの案内のホームページを作成したり、K-POPキャンプの宣伝としてブログやTwitterなどのSNSを更新する作業をしたりしています。またK-POPのカバーダンスをやっていた経験や人脈を活かして、新たにK-POPカバーダンスをやっている人向けのキャンプがあっても面白いかもねという話をして、すこし案を練ってみてほしいと言ってくださったりもしました。自分が関心のある、よく知っている知識をフルに使って作業ができるので、やりがいがあります。実際に11月のK-POPキャンプと熊本からいらっしゃった方々のホームステイツアーにも同行しました。K-POPキャンプではダンスレッスンや食事に同行したのですが、私もずっとダンスをやっていたり、大学ではK-POPカバーダンスのサークルに所属していたので、同行するのもすごく楽しかったです。同行しながら、キャンプに参加している子たちとも少しずつ距離を縮めて、仲良くなれて、後半になるとみんな気軽に色んなことを聞いてくれたり、話しかけてくれたのがすごく嬉しかったです。ホームステイツアーでは、1日私一人で観光案内をしました。案内する人数は少数だったのですが、当日の朝までは私一人ということでちゃんとやり切れるか不安もありました。ですが、参加したみなさんと色々な話をしながら景福宮から昼食、ホンデでの買い物まで私自身もすごく楽しみながら案内できたので、よかったなと思います。K-POPキャンプとホームステイツアーの同行で、少しのことであっても参加者の皆さんに感謝されたとき、また参加者のみなさんが楽しそうに過ごしている姿を見た時にすごくやりがいを感じて、やってよかったなと思いました。この気持ちはこれからどんな仕事をするにあたっても忘れたくない気持ちだし、思い出です。
土曜日はひろばの方で韓国語教室の運営のお手伝いを中心に行っています。生徒さんと先生のマッチング作業や、授業の確認連絡などが主な業務内容です。先生方に授業をお願いする連絡は基本的に韓国語で行うので、それも相手先に連絡をしたり、お願いをするにあたっていい勉強になっています。マッチングの作業は大変だなと思うこともありますが、生徒さんと先生が活発に教えて学んでいる姿を見ると、それが業務の活力にもなります。先生も生徒のみなさんもとても親切で、お土産をくださることも多くあります。よく考えてみれば、この韓国語教室も日韓交流の場であり、先生と生徒さんが学習の一環で互いの国の文化について意見を交換しているのを聞きながら、私自身学ぶこともたくさんあります。こんなにも頻繫に日韓の交流を身近に感じられるのはすごく貴重な経験だと思うし、その交流の場を作ることに自分が少しでも携わっていると考えると、今まで韓国語を勉強してきて、ここでインターンを始めてよかったなと思います。
ここでのインターンを通して、働くことの大変さはもちろん、仕事にたいしての責任感や、やりがい、様々なことを学ぶことができました。それらを通して、来年就職活動をして、社会人になるにあたって、自分に足りない部分や、今までは分からなかったけれど、意外と自分に向いているかもしれないことにも気づけたことで、将来の仕事に対する視野や考え方が広がりました。
それだけではなく、今まで以上に日韓の交流というものに関心をもって、ただ関心をもつだけではなく、これからはここでの経験を活かして、自分が主体となって日韓の交流を推進していきたいとも思うようになりました。
残りのインターン期間も今まで以上に充実した時間になるように、積極性と責任感を持って取り組んでいきたいと思います。またすぐには無理であっても、カバーダンスのキャンプなどいつか実現できればいいなと思いますし、少しずつでも企画を進められたらいいなと思います。
貴重な経験をさせてくださる社長さんをはじめ、いつも親切な社員の皆さんにはとても感謝しています。ひろばのような場所がもっと増えて、今まで以上に日韓の交流が盛んになり、お互いの文化を理解できる場が増えればいいなと思うし、私もそうなるように少しでも貢献できるようになりたいです。