星綾香(国際基督教大学→梨花女子大学)

 

 インターンシップとしてACOPIAの活動に携わる期間が終わりとなりましたので、お仕事を開始した日から現在までの三ヶ月について、ここで振り返らせて頂きます。

 

 私は韓国にきて間もなくインターンを始めたのですが、初出勤の日はとても印象に残っています。というのも、ちょうどその日がACOPIAの事務所が引っ越しをする日だったためです。全てが整った状態ではないところから関われることは新鮮でしたし、自分も他の方と同じスタートラインに立てているような気がして嬉しかったのを覚えています。

 

 それからしばらくして引っ越し作業があらかた終わり、本格的に業務がスタートしました。お仕事はいくつかありましたが、長くなりそうなのでここでは主に新しい事業の一つに関するお仕事に焦点を置こうかと思います。上記でACOPIAの引っ越しに触れましたが、それは同時に新たな事業を本格始動する節目の時期ということでもあり、その事業というのがこれからお話しするACOPIA GALLERYです。

(それ以外では、K-popアイドルを目指す練習生のサポートやACOPIA NEWSという事業に関するお仕事にも携わらせて頂きました。)

ACOPIA GALLERYでは世界各国の青年作家の作品提供・販売・宣伝の場をオフラインとオンラインの両方で提供しており、私はその指揮監督(マネージャー)として従事しました。この仕事における大きなミッションは、まだ参加者の集まっていないオンラインとオフラインの両ギャラリーを約一ヶ月後から本格的に開催させることでした。

 

 チームメンバーである他のインターンの国籍はメキシコ・イギリス・ベトナム・コロンビア・ポーランド・イランなど様々で、中には海外からオンラインで働くメンバーもいます。働く時間も全員異なる中で、どうにか工夫してまずはコミュニケーションをとることから始めました。実は私がマネージャーになる前に当プロジェクトは既に始動しており、私以外のインターンは作家集めを経験していましたが、作家集めのプロセスやギャラリーの詳細などが曖昧で実質的に整えられてはいませんでした。チームでのコミュニケーションは、そういった課題を発見する糸口にもなったように思います。実質的な部分では、例えば運営(チームメンバー)側と作家側の立場を俯瞰して捉え、それぞれに向けたそれぞれが踏むべきプロセスと知りたいであろう情報をまとめて発信&共有するといったことを行いました。今考えると、以上のことに限らず、仕事全体が総じて”迅速に””必要だと思ったらまず実行&共有”の繰り返しでした。このスピード感は日本と異なる韓国ならではのものだったかもしれません。Gallery Acopia

 ⇒ Gallery Acopia

 結果として、現在ギャラリーには世界各国から20名以上の作家さんが参加してくださっています。そこまで至るのには課題や苦労はありましたが、無事そのミッションを達成できたのは、間違いなくチームメンバーの協力があったからこそです。もちろんバックグラウンドが異なるという点では、例えば日本人同士でも同じことが言えます。しかしそれがより色濃く感じられるメンバーたちと仕事を成し遂げたことは、私にとって間違いなく大きな学びとなりました。自分の働きが良き多文化社会の実現に少しでも貢献できたであろうことを願いつつ、このような経験ができる機会を頂けたことに改めて感謝します。

 

さいごに…インターンの話ばかりになってしまいましたが、もちろんしっかり韓国も満喫してます。もしいつか韓国や日本、あるいは違うどこかで私を見かけたら、ぜひ声をかけてください。