インターンを通して

北九州市立大学 外国語学部4年 東優里佳(仁川大学校交換留学)

 

私は、2015年3月から2015年6月まで、光化門オフィスと市庁のひろばでインターンとして勤務していました。主な業務は、ひろば運営と宮崎キャンプの企画の2つでした。

私が韓国という国に関心をもつようになったのは、中学校2年生のときに地元・宮崎県の日韓青少年交流事業がきっかけでした。この交流事業ではお互いの国に約一週間程度滞在し、ホームステイや文化体験などを通し、日韓の中学生が交流するというものでした。当時は韓国に特別興味があるという訳ではなく、自分の目で日本以外の国を見てみたいという好奇心から事業に参加することを決めましたが、そこでの出会いは私に大きな衝撃を与え、今の私の原点となっています。特に、日本で韓国人の中学生をホストファミリーとして受け入れた体験、私が韓国でホームステイした体験は、メディアを通してしか触れることのなかった韓国という国について、実際に韓国人と交流しながら、人の暖かさを肌で感じ、誤った先入観をなくす機会になりました。

私自身、このような経験を通して韓国という国に関心を持つようになったため、いつか自分も日本人と韓国人をつなぐ手伝いができたらと考えていたところに、インターンを募集していることを偶然知り、応募することを決めました。

ひろばでは、主に韓国人のボランティアの先生と、韓国語を勉強している日本人の方との間で、生徒・先生を紹介したり、授業の日程調整をしたりする仕事をしていました。電話応対やメール作成など、日本でもほとんど経験したことのないことばかりで、時には失敗もし、実力不足を感じたり、落ち込んだりすることもありましたが、韓国語を勉強している様々な世代の日本人の方が熱心に授業に参加している姿を目にし、私自身も大きな力を得ることができ、やりがいも感じました。

また、希望キャンプの企画では、私の出身地である宮崎県に韓国人の学生を派遣する宮崎キャンプの作成を担当することになりました。ゼロの状態から日程、現地でのボランティア参加、ホームステイ等に至るまですべてを自分の手で作り上げなければならないため、自分一人でできるだろうかと、最初は不安ばかりでした。しかし、中学生の時の私がそうであったように、自分の出身地である宮崎県について、そして日本という国について、韓国の学生たちが知る機会となれば、という思いで、宮崎キャンプの作成に一生懸命取り組ませていただきました。その分、なんとか宮崎キャンプを形にし、実際に宮崎キャンプの募集をかけたところ、予想以上にたくさんの方が募集してくださったと聞いたときは、喜びもひとしおでした。

 インターンとしての活動を通して、3か月という短い期間ではありましたが、大学に留学していただけではできなかった経験をし、日本人インターン、韓国人職員、ひろばの生徒の方々など、沢山の方々に出会うことができました。一人で知らないところに飛び込むというのは少し勇気のいることでしたが、それ以上のものを自分自身の目で見て、肌で感じ、経験することができたと考えています。このような素晴らしい経験をさせていただき、本当に感謝しています。短い期間でしたが本当にありがとうございました。 2015年7月29日