初めてのインターンを通して

首都大学東京 都市環境学部4年 日比谷佳乃

まさか韓国でインターンシップをすることが出来るとは、思いもしなかった。

韓国留学の目的のひとつとして「日韓関係」について考えたい、そして私の専攻である「ツーリズム学」という視点で韓国を見たい。

そんな私の希望にマッチするのが、このアジア希望キャンプ機構でのインターンであった。

韓日未来フォーラム

6/20,21で行われた「韓日未来フォーラム」へ参加がこのインターンの初仕事であった。
とは言っても、企画側ではなく、参加者という立場であったが、内容の濃い2日間であった。

 

1日目は、熊本のボランティア団体とフェアトレード団体の代表者が講演をして下さり、今回のテーマである「ボランティア」と「フェアトレード」に関する知識を得た。

2日目は、前日の公演で得た知識をもとに、5グループに別れて議論した。

テーマは「ボランティアとフェアトレードの活性化」
韓国語と日本語が飛び交う中、日本語の出来る韓国人が通訳をする。

各グループ様々な意見が出たが、まとめると以下の通りであろう。

  • フェアトレード
    ①ヨーロッパで特に盛ん⇒昔植民地にしていた罪の意識から?
    ②透明性(見える化)が重要
    ③マーケティングに力を入れるべき
  • ボランティア
    ①自発的に関わる仕組みを整えることで、長期的に続く
    ②役割分担を明確に
    ③政府に頼らず、若者の力で行うことでより大きな力となる

チメックを楽しんだり、ソルビンを食べに行ったりと、まじめな討論だけでない交流も楽しんだ。

このフォーラムを通して日韓の明るい未来を感じた。

ボランティアやフェアトレードといった民間外交で協力することで、日韓友好の明るい未来を感じることの出来た、そんな韓日未来フォーラムであった。


※第3回韓日未来フォーラムの写真集

全州・高敞キャンプ
8/1-5の4泊5日全州で行われたキャンプにインターンとして同行した。

私以外のスタッフはおらず、スケジュールはその日に知らされるという、不安いっぱいのスタート。

参加者は韓国人11人、日本人2人。しかも参加者のほとんどが中学生男子。大学生がほとんどで、しかも女子が多いという私の予想は見事に裏切られた。

 

1日目は宿に到着したのが夕方ともあってかやることもなかったため、みんなで外に出て散歩。

みんな緊張しているのか、話さない。中学男子どもは時間が出来たら、ゲーム。イヤホンをして、自分の世界に入ってしまう。韓国語が出来ないことに加えて、ジェネレーションギャップがありすぎて、私もどのように接してよいか分からなかった。だが、夜はマフィアゲームでや王様ゲームでお互いの名前を覚えつつ、少し距離が縮まった。

 

2日目は朝早く起きて、唐辛子とヨモギ摘みのお手伝い。それから、採れたてのヨモギを使って餅を作った。お昼ごはんは冷麺を作った。午後は魚とりに。思ったより魚は取れなかったが、みんなビショビショに濡れて、川遊びを楽しんでいた。夜ご飯はサムギョプサル。夜は2つのグループに分かれて、ジェスチャーゲームをしたり、知識ゲーム。夜1時までの約4時間。

 

3日目は朝から潮干狩り。みんな一生懸命服に泥が付くのも気にせず貝を掘っていた。

村の人と花札をしたり、アイスを頂いたかわりにコグマの茎をはぐお手伝い。
夜はこのとれたての貝を使ったパスタ。おいしく出来上がった。

 

4日目はテンプルステイも出来る寺へ。ガイドの方も一緒に。

午後はようかん作り。家に持ち帰るようにきれいにラッピングもした。良いお土産になったことだろう。

最後の夜ごはんは大学生はお休みして、中学生男子におまかせ。ジャジャンごはんを作ってくれた。


最初の日と比べて、この5日間で中学男子の成長が見れたキャンプだった。
韓国語での意思疎通が上手く出来ず、大変ではあったが、みんなに助けられた5日間だった。 


※第3回全州・高敞キャンプの写真集

                                                   2015年8月20日